それな

誤字脱字は気にしない

ミュージカル「黒執事」 〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』 ライブビューイング感想

 

▼ミュージカル「黒執事」 〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』

 セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:内川蓮生
スネーク:玉城裕規
ビースト:田野アサミ
ダガー三津谷亮
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
ソーマ・アスマン・カダール:陳内将
アグニ:TAKUYA(CROSS GENE)
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン坂田しおり
葬儀屋(アンダーテイカー):和泉宗兵
フレッド・アバーライン:髙木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
ドール:松井月杜 → 設楽銀河
ピーター:倉知あゆか(G-Rockets)
ウェンディ:知念紗那(G-Rockets)
ジャンボ:後藤剛範
ケルヴィン男爵:小手伸也
先生:姜暢雄
ジョーカー:三浦涼介

 

 (物凄くネタバレです)

2016年12月18日のミュージカル「黒執事」 〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』の大千穐楽

千穐楽のライブビューイングに行ってきたのでめもがてら残しておきます。

原作摂取済、円盤でリコリスは摂取済、生では一度も見たことない(今回の公演も)という前置き情報。

リコリスを友人に見せてもらって、「黒執事のミュージカルは本当にクオリティが高いからお願い見て」と言われテニミュを見てもらうことを対価に見たんですが、本当にクオリティが高かった。

黒執事の舞台はいい意味で2.5ぽくない。すごい舞台だなあと思います。

それを作ってるのは「全体の完成度」としか言えないんですけど、

キャスト・衣装・照明・音楽・脚本・演出・ダンス・セット・マッピング…はたまたグッズの細部の世界観まで完璧に作りこまれているからだと思います。

演出脚本などに関してズブの素人なのでわからないんですけど、ほんとにシリアスとコメディの緩急が絶妙。あとコメディをするのが要因としてはっきり決まっていて、

ヤードの二人がそうなんですけど、この二人の掛け合いが上手としか言いようがない。

同じやりとりを台本化して他人がやっても多分この面白さにはならないだろうなあと思います。今後も可能な限りで続けてほしい…。

サーカス編の原作も、人によっては残酷で救いの無い話だとおもうけれど、

あれこそが人間の醜悪な面と人間の心の奥の綺麗だった面の葛藤の話だと思います。

(最後にシエルが大笑いするシーンが好きなんだ…人間の汚さを再確認してこんなに汚いのだと言っているのにシエルの目は決めたことに対して揺らがないのがかっこよくて…)

 

世間的にもとても人気のあるサーカス編。

を見てきました(以上前おき)

 

▽以下本編(記憶が曖昧なので色々順番は怪しいです)

ヤードのピエロ~シエルとセバスチャンの契約のシーン~シエル本邸(朝)出かける準備&使用人たち~ロンドンのタウンハウスに到着、アグニとソーマ~ヤードに情報収集(写真を拝借)~

アンダーテイカーの元へ、追いかけてきたヤード(日替わりネタ)~アンダーテイカーの情報を得る~サーカスを見に行く~裏口にいれてもらうセバス(ビースト/ダガーたちと出会う)~シエルの入団テスト~スーツとの出会い~ドールとの出会い~ドールとの約束~シエルのぜんそくと単独調査~スーツに阻まれたセバスチャン、ビーストを惑わす~情報を得たシエルとセバスはサーカスから姿を消す…

タウンハウスで半日寝込み、夜から出発するセバスとシエル~屋敷のなかではジョーカーが待っていた~おとうさまの悪趣味な遊びを見せられこどもたちの所在がわかる~シエルのトラウマの黒ミサの再現をみせられ~ケルヴィンの回想~シエルに撃たれるケルヴィン、"先生"…………というのが流れ。

 

・契約のシーンのアンサンブルさんたちのダンスがものすごく上手い。

かっこよかった~~~!パンフ観たら俳優さん・女優さんを含めダンサーの方も結構参加してらっしゃる!素晴らしかった…

 

・セバスチャン役の古川さんのお歌も本当に美しい。

私はテニミュで古川さんの不二を遙か昔見たことがあったんですが、あの頃よりさらに立ち居振る舞いが美しく、声が伸びてすごい!としか感想が出ませんでした…。リアルセバスチャン…ライビュだと結構アップめに抜いて下さるので表情が事細かに見えて凄く良かったです。

「イエス、マイロード」の一言につけても場面によって全部感じ方が違うくらい声も表情も違いました…。オペラグラスでみたら表情の機微までは気づけんかったとおもうのでライビュ有難うライビュ……

 

・ アンダーテイカーのところの日替わりネタで全員笑ってるのがかわいい。

千穐楽のネタはたしか

アンダーテイカーが写真を持っていて、ヤードの二人が取り返そうとするんですけど

アバーライン(@高木さん)の武術の構えが物凄く異様な…なんだあれ…わんこみたいな…(?)ので

フレッド(@寺山さん)「何ですかそれ!」

アバーライン「これで20年やってんだよ!初段(?)だよ!」

フレッド「20年で初段遅いっすね!!!」

みたいな感じだった…面白かった…

 

まずセバス(@古川さん)が何か台詞を言いながら笑いを堪えられなくなって客席に背を向けてしまい(セバスは笑えないから…笑)、

シエル(@れおくん)に話が振られ、結構…結構耐えてたけどシエルもケープで顔を隠してました。

このときのシエルの笑いかたというか笑顔の隠し方が、ほんとにばっちりシエルで最高だった…推せる………

葬儀屋(@和泉さん)は笑ってたのが見えづらかったと思います。顔9割見えてないし…

 

・ウィル(=スーツ)(@輝馬さん)のスーツがマジで演歌歌手…www

カテコでてるまさんも「今回の公演ではほぼあの派手な素晴らしい衣装を着用し…」(ニュアンスです)と仰っててウィルーーーーーー!ってなりました。

ほかにもウィルはパジャマ姿もみせてくださっていた…いつものオールバックを下してとてもかわいい…サンキュー…

・投影画面の使い方が本当に面白かった…

入団テストのシエルのナイフ投げのサポートとか、スーツの玉乗り、

子どもたちがサーカス団に誘われていくときの馬車の演出、

ケルヴィン男爵の家に入るときのドアの演出…などなど 舞台装置も含めて視覚的にわかりやすくて入りやすいのがほんとに優しい舞台だと思います…豪華さが際立つというか…

・ドール(@ 設楽銀河くん)とシエルのソプラノ合唱……

調べたら設楽くん14歳なのか…声変わりしてないのかな…あまりにも美しいソプラノだった…シエルと相まって素晴らしかったです。CD化してほしい~尊い…

 あと簡単にキャラ別だと、

ケルヴィン男爵(@小手さん)があまりにもケルヴィンすぎてヒッて言いそうだった。二次元から出られたかのような……

ジョーカーの(@三浦さん)歌も痛ましくてつらくてたまりませんでした。おとうさまと先生の本当の話を聞かされて失望のままに死んでいく救いのない所がつらい。

そのシマネティックレコードを淡々と審査するウィルも含めて、シエルの「この世界はいつだって優しくない」のが揺るがなくていいなあと思います。

三浦さん歌お上手でびっくりした…仮面ライダー以降直接見たことはなかったんですけど、アンクちゃんすごい美味かったし表情ひとつひとつが丁寧というか…

ジョーカーがほんとにそこに居ました。2.5出るの初めてとパンフに書いてあったので、また機会があればジョーカーも、違う作品でも見てみたいけど…映像の方が出演多いのかな…?

スネーク(@玉城さん)はかわいかった~~~~~ほっぺたのメイクが原作まんまでとてもかわいい

蛇の声が全部違って、見ているあいだに声だけでエミリーかワイルドかって分かってくるんですけど、それを全部無表情から繰り出してくるのが…この人すごいんだ…って素直に思いました。

ダガー(@みちゅやさん)みちゅは~~~~~一輪車~~~~~ずるい~~~~!!!!すごい~~~~~!!!!(ほめてる)出てくるたびに気になってしまうんだけどダガーみたいな役どころのみつやさんも初めてみたので凄く新鮮だった。そしてお上手だった。来年色々見たいです。

ざっくりと。

 

カテコでは何度ももらい泣きしてしまったんですけど、

銀河くんがカテコのメッセージをメモしてきて取りだした時にくすくすっと笑いがおきて、読み上げ始めたんですが、涙で何も言えなくなってしまって隣にいた先生(@姜さん)に泣きついていたのが印象的でした。

あと誰が言ってるときか忘れてしまったけど、誰かがコメントを言ってる時にすすり泣く声が聞こえて銀河くんかな?っておもったらシエルのれおくんでそれもまた涙を誘いました…泣きました…

カテコ中はぐずってたれおくんだけどダブル、トリプル、フォースと拍手が続いて出てきているときは背すじがのびてシエルで凄くかっこよかったです。顔は泣いてたけど。

スコートしてる古川さんがまた最高だった………

 

ほんとに面白い舞台を見せて頂きました。

再演があれば生で観たいな~~~~