それな

誤字脱字は気にしない

舞台「K-Lost Small World-」のためのアニメKについての話

2016年11月16日に

 

 こちらの円盤が出ます。(ドンパフー)

私は2012年12月に初めて(自称)大人気アニメKの一期をリアルタイム放送で視聴後、3年半以上に渡りKに踊らされて来た誰のTLにも一人はいるといういわゆるKクラという者です。色んなジャンルを渡り歩いている二次元オタですが、その中でもKという作品は他のジャンルとは様相の違う部分が多々あり、一部で宗教めいているとすら言われています。私もそう思います。声優が一切出ない原作者とプロデューサーがトークショーする全国行脚イベント(ポスター手渡し会あり)とか初めて聞きました。ファンクラブ(?)が存在するアニメも(私は)初めて聞きました。

 

そんなアニメKの舞台の第三段が、2016年夏に上映されたこちらの舞台です。

「K-Lost Small World-」主演: 植田圭輔, 安西慎太郎 

こちらの舞台、「K」というタイトルのあとにロストスモールワールドとあるように本編軸の話ではなく、原作は"アニメ「K」のスピンオフ小説"という扱いになります。

こちらです。

 

K -Lost Small World- (講談社BOX)

K -Lost Small World- (講談社BOX)

 

 (ちなみにコミカライズもあります)

このLost Small Worldという作品も本当に素晴らしいもので、面白かったのですが、

その話は円盤に置いといて、ここではKを知らないキャストさんファンなどがKに興味を持っていただいたときのためにロスモワを観るための簡単なアニメKの本編のお話を残しておきたいと思います。

以上前置きです。

 

 

「K」について。wikiに載って良そうな情報としてのデータはそっちにお任せして、円盤を観るにあたりの最低限必要かもしれない内容のはなし。

Kとは、(ざっくりいうと)、

『現代日本で特殊能力(炎が出せるとか未来が視えるとか)を持つ7人の"王"と、

その王に特殊能力を分け与えられた臣下たちの話である』ということです。

一期のキャッチコピーである「キズナ」(いろんなとこで出てきますKでは)は、

そんな王と王の絆であったり、王と臣下の絆であったり、臣下同士の絆であったり、そういう細やかな人間関係の起伏の話です。わりとチュドーンもしますけど。

あとこの7人にはそれぞれ色が宛がわれており、白銀・黄金・赤・青・緑・灰・無色とあります。色にこだわってくる。お蔭でブログの色使いも多少気になる

 

じゃあ王様とは何で、何を目的としているのか?ということです。現代日本に王はいませんから。

王とは、石盤に選ばれた存在であるということ。じゃあ石盤てなんやねん…っていうループが続きます。なるべく簡潔にざっと行きます。

石盤とは第二次世界大戦末期にドイツのドレスデンで発見された王の異能の力の源。

ドレスデンで見つかったのでドレスデン石盤。

第二次世界大戦終了後、共に石盤について研究を進めていた第一王権者アドルフ・K・ヴァイスマンが去り、第二王権者國常路 大覚によって日本に持ち帰られました。

(「王」は石盤の物理的近くから選ぶので「王」が全員日本人且つ東京界隈の人間なのはそういう理由です。)

あと因みに王は常に7人居るとは限りません。欠番めちゃくちゃある。前の人が死んでから何年も選ばれずに、その間(その後)クランズマン(王の臣下)が前王にもらったままの異能も残ることもあります。

 

じゃあ選ばれた王は何をするのか?簡潔に言うと何もしません(…)

例えば領地争いをするとか誰が一番の王になるとか…そういう…そういうのじゃないんだKは……………

しかし王には能力があり、それぞれが相反するように仕組みが出来ているためちょくちょく反発しあいます。

白銀の王:「不変」の属性を持つ。不老不死の能力を持ち、王権者は致命傷を受けても血を流すことさえ無い。
黄金の王:「運命」の象徴であり、人の「才」を最大限に引き出す能力を持つ。
赤の王:「暴力」の象徴。王権者およびクランズマンは炎の力と高い身体能力を得る。
青の王:「秩序」「制御」を司る。王権者およびクランズマンは力場を発生させ防御や攻撃、移動に転用する。
緑の王:「変革」「改変」を司る。物理法則の改変による身体能力向上や、応用による物体の透過。
灰色の王:「絶対守護」の属性を持ち、霧のサンクトゥムを展開する。
無色(むしき)の王:代替わりごとに固有の能力を発現する。

(wikiより引用)とうとう引用してしまった…

 

暴力と秩序なんてまさに対立関係にある能力であり、Kの作中で一番わかりやすくバトってるのが赤と青です。派手。

しかも王に臣下にしてもらうにはインスタレーションと呼ばれる儀式を通らなければならず、それに認められなれば臣下になることも出来ないので、

王のチーム(クラン)に入ることは王を仰ぐことになります。そういったこともあり、クランを移行することはめったにありません。(ないとは言ってない)

これがKのおもな設定です。

これを、誰の視点で見るかによって多少見え方が違ってくると思います。

ちなみにアニメKでは伊佐那 社が主人公です。大体ど真ん中にいる白い頭の浪川さんの声の子です。(↑の舞台には本編軸での出演はありません)

 

設定だけだと小難しいんですが何が面白いかというと

何も知らないはずの主人公が物語の根底を担っていたことや

作中の台詞だけでは伺いしきれない赤と青の王の本当にしたかったこと、しなければいけなかったこと、やり遂げたことの差とか、

誰かが誰かを守ろうとしたときに失うもの・残るものとか

そういうなんか全部が全部上手くいくわけではないけど綺麗な世界(ゴーハンズ作画の話です)でもつれて絡まって生きていく…みたいなのが好きな人には死ぬほど刺さると思います。Kってほんとに面白いんですよ……気になったらそこらへんのKクラ捕まえたら多分関連書籍教えてくれるよ

 

あ、あとKは原作者が小説家集団(最初は覆面だった)の7人で構成されており、

最初に挙げたLost Small Worldも含め、小説での関連スピンオフが多数出版されています。読まないと分からないこといっぱいあります。外伝なのに。

どれ読んだらわかんねー!って絶対になると思いますので、アニメ13話みてなんとなく見た目が気になったとか声が好きとかそういうのだけでいいので「この人」って指差して頂くと適当にそこらへんのKクラがコンシェルジュしてくれます。大体皆そう。

 

で!

そんなアニメKの世界に生きる赤の王の臣下「八田美咲」と青の王の臣下「伏見猿比古」の二人に焦点を当てた外伝がLost Small Worldです。

この二人はアニメKでは対立することになる赤と青に所属し、どうやら中学生の時に連れで、同時に赤に所属した経緯があり、その後伏見だけが青に移行した……という情報だけが分かります。

これがつまりロスモワの中身。それに対する何故・いつ・どうやってが描かれています。

キービジュでもアニメの10話でも出てくるのでねたばらしすると、二人は中学時代の同級生であるということです。

 

王も石盤も異能もなにもない、ただの中学生の二人が、二人だけの小さな世界を壊し知らない世界を知って行く……知っていくという経緯を経て成長ことができる事実こそが、この二人のKの物語の意味ではないのかなあと思っています。二期まで見た結果。

 

上手く文字に乗せられないけどKは本当に面白い。

ロスモワの舞台の円盤を待っています。楽しみだなあ。