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もののふ白き虎 ―幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達― を見た(円盤)

「もののふ白き虎 ―幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達―」

を観ました。

 

 

もののふ白き虎 ―幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達― [DVD]
 

 

以前役者さんのお勧めで教えてもらって、ついでにこれは朝日だからレンタルあるよ!と教えてもらってそれならば、と優先度を上げてみたのでした。

舞台とか2.5系、なんでもだけど円盤は買わないと見れないので人におすすめするにはちょっとハードルが高いですよね。私もどうしても見てほしいときは貸すか一緒に観よう!な!?なっ!?ってカラオケに行きます。

(なのでテニミュ1stの一部がレンタルになってるのも全くテニミュを見たことのないひとに見せるには有り難い。あとやっぱり皆大好き氷帝戦がレンタル可能範囲なのもアツい。)

そんなわけでお勧め貰ったし見てみよう、という軽い気持ちで特に出演俳優さんも安西くんと和田琢磨さんと荒木さんがいるのか~へ~ぐらいの気持ちで見ました。

色んな意味で裏切られて、本当に楽しめる作品でした。

 

内容が前後するのですが、アフタートーク(レンタル版にもついてた)も視聴したら、主演の安西くんが「この話は悲しい結末を辿るけれどもそういう話ではなく、一生懸命に生きた少年たちの青春群像劇なんです。それを見た人に残したいです」(ものすごく曖昧な記憶で書いてるのでニュアンスが多分違いますが)という内容のことを発言されていてものすごくグッときました。

 

 白虎隊は会津藩で編成された少年兵士の隊で、若くして散って行った子たちのことだというあやふや知識だったので、きっと結末は皆死んでいくんだろうと思ったし、この演目でもまさに一緒に笑って、泣いて、信じて、剣を振った仲間が一人また一人と燃える景色を見ながら切腹していくという確かに壮絶なお話でした。

 ただ観終った時の自分は「まっすぐできらきらした目で未来を見ているひとたちは最後の一瞬までかっこよくてたまらない」というものでした。(制作側の意図と同じではないと思いますけども)

なので、悲しい(だけの)話だとは思わなかったので、安西くんの言葉が沁みたのだと思いますが。白虎隊の作品ってそういえば触れたことがなかったのでこれを期に色々見てみたくなりましたぞ。

作品内では終始少年たちのあこがれの存在として「新撰組」が宛がわれていて、少年たちを見守ったり、鼓舞する役割どころでした。

この新撰組の扱いがまた凄く良くて!白虎隊の面々だけだとリーダー的存在の篠田や、悌二郎が中心になり取りまとめるもののほぼ皆同格だからそれぞれ武士として背すじを張って仲間でありライバルであるように普段は生きてるんですね。

でも新撰組を前にすると全員が子どもに戻る。野球が好きな子がメジャーリーガーにサインしてもらったみたいにキラッキラな顔をする。

それが凄く印象深くて残っています。

 劇中歌「憧れの背中」にはこのもののふの舞台の中の色んな人たちの背中と、それを追うひとたちの何通りもの意味があると思いますが、その一つが新撰組という憧れに追いつき、追い越していつか自分たちが「虎」になるという強い思いなのかなあと思っています。

 

かわいいとかっこいいと面白いのメリハリがついていて見ていてだるっとしないし、かといってズルズルテンションを引きずったりしないのがずっと楽しいままでした。

推しが和田琢磨さんというのもあって、儀三郎さんとかなえちゃんのシーンのかわいいことかわいいこと。あと覗き見してる悌二郎と貞吉がまたかわいい。

儀三郎さんは本当に優しい人でした、と回想時の台詞で貞吉が言ってましたが、「腹が痛い」という保鉄に優しく笑いかけたり、皆で10の決まりをよみあげてるときも保鉄を引っ張って来てあげたり、よきお兄さんであって優しいひとなんだなあというのが色んな所に出てました。多分見逃してるからリピって観たい。

優しいけどちょっと今でいうヘタレというか、ここぞで一番言わねばならないことを中々言えず、女の子にあそこまで言わせるのはお前…と思わせておいてからの

「会うのは今日が最後にしよう!」

でぐぅわっと来ました。そっちか。

(このときの和田さんの表情が本当に笑いながら泣いているようでさいっこうでした)

 優しい男は「待っててくれ」を言わずに自分が死んだときに彼女に悲しい顔をさせたくないという方を選んだ…………(…乙女ゲかよ…?)

でもこれは自分が死んだら彼女が悲しむという好かれているっていう自覚の反転なんですよね。最早好きとかどうとか言わなくていいんじゃん!最後に抱きしめたらいいじゃん!って思ってたんだけどなかった。姫抱っこはあった。

この最後の二人の逢引をこそこそ眺めてる他の隊士たちが皆そろってバカかわいい。

「ギィ~」

こういうのに悌二郎が混ざってるのが凄く可愛いなあとおもいます。クール解釈の沖田君みたいな感じかなって冒頭で感じていたので、おちゃめなやつだなあと思ったし可愛い。一回目のときの「今日のことは忘れよう」と貞吉に言ったのも悌二郎だしいいやつだなあ。

(最後の逢引のあと「ギィーなんて鳴く虫はこの世にはいない!」のわだくまさんのアップの横顔最高だったので編集さんありがとうございました!かわいかったです!)

皆でふざけて笑い合って、そのうちに泣き崩れそうになってしまう儀三郎さんにほんとに心が痛かった。だって選びたかっただろうと、一緒に行きていく未来を。

その時に崩れそうなときに囃し立てて声をかけるのが貞吉なのが、儀三郎にとってのヒーローなのかなと思いました。

(というか貞吉が皆のなかの白虎隊の中心であることをもう少し、描いてほしかった…)

かなえちゃんと一緒に生きることを願う日を棄てた儀三郎、でも本当はかなえちゃんの言うとおり「またいつか」を心のどこかで信じていた。

普段は色恋よりも信念を貫くタイプのキャラクターに落ちることが多いしそれで戦って心のままに死んでくれ…みたいなことを常々いうタイプのオタクですけども、

(この物語の上で)何の為に儀三郎が戦っていたか、何と戦って、何を守ろうとしていたか、を考えると戦に巻き込まれて死んでしまったと思われるかなえちゃんの亡骸の隣に並んで自刃するのはものすごく納得でした。カッコイイこれもまたカッコイイ。

夢の二人が切なくてそして凄く綺麗でした。

 

この舞台が面白いなあと思ったのはそれぞれの隊士にバックボーンがあり何のために戦うのかというのがちゃんとあって、それが絡み合っていくのが群像劇の面白さだと思うので、そういう意味でとてもいいなあと思う舞台でした。

例えばこの話をアニメで12話するなら新撰組の思惑と容保様の考えと新政府軍の考えが更にまざりあって複雑になるので、舞台でみるなら一視点でみれてすっきりだと思う。 

 その語り部が貞吉で、この劇の最初から回想で話を追っていくけど、同時にこの劇の最初から最後までもちゃんと時間は流れている。貞吉の知らない側面の歴史を貞吉が知って、それから皆と生きていく。最初の貞吉はなんで自分が生かされたのかも分かってない様子でしたが、悌二郎の意思を知って貞吉はまた進みだした。そんな感じがしました。

語り部として、他者から見える貞吉をなるべく排除したのかなあ…とも思うのですが…あれだけ真っ直ぐ生きた他の仲間たちが魅力的なので、その人たちに一目置かれていたであろう貞吉のもっといいとこ見てみたい……

でも安西くんの演技は本当によかった…Kステ以来で他の役を初めてみましたが、表情一つにつけても生きているなあと思いますなんか。感情がこぼれてる感じがして。 

 

 群像劇らしく、誰の目線で見るかによって見え方が違って凄く面白いと思います。

私はメインの貞吉と、(推しキャストという意味で…)儀三郎メインで話を追いかけていましたが、母を人質にとられ、結果仲間も母も失くしそれでも他の人たちに支えられた保鉄とか、ストーリーテラーとして参加していた斎藤さん、土方さんの視点で見て考えたいです。

 

ただ舞台ってほんとにチケット代と物販と円盤にしかお金落とせないんだね!?

二次元に慣れたオタクは正直舞台のタイミングも逃した今円盤と劇中歌三曲1000円にしかお金を落とせなくて困っています。。。

初めて西田さんの作品を拝見しましたが、すごくすごく面白かったのでまた見たいな。

とりあえずは一月発売のつむ鴨の円盤………